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どこかで聞いたことがあるようなタイトルで申し訳ないです。


アニメ「犬夜叉」公式

放送:2000年10月16日~2004年9月13日 全167話
制作:サンライズ   
構成:隅沢克之
監督:池田成(1~44話) 青木康直(45話~167話)




何度か書いた通り、自分はサンライズ制作のアニメ「犬夜叉」についてはあまり良い思い出はありません。
全てが嫌いな訳じゃなくて、作画やキャラデザ、声優さん、主題歌はとても好きです。でも、一部演出や脚本については大いに不満があります。

どのへんの?と聞かれれば・・・



無題 
(C)高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ

※楽しく微笑んでいる場面ではありません

もうわざわざ書く必要もないですよね。

はい、もういっそギャグかと思えるくらいの桔梗のキャラ改変が嫌で嫌でたまりませんでした。

上の画像は原作コミックスでいうと13巻、蠱毒との闘い~奈落が桔梗を攫って幻影殺で犬夜叉たちを苦しめる~桔梗がかごめから四魂の玉を奪うという流れのラストシーンです。

「お前(犬夜叉)に私は殺せそうにないな・・・ハッハッハッハッハ・・・

かごめから四魂のかけらを奪った桔梗。
かごめへの殺意も否定せず、悪役さながらの高笑いを披露してくれました。うわーお。
そんな桔梗に怯えるかごめと歯ぎしりする犬夜叉。悪役さながらどころか完全に悪役じゃないですかコレ。



でもこれはまだ、例のエピソードでの最大にして悪夢のような改変に比べればまだまだ序の口です。
アニメ「犬夜叉」での桔梗の言動は原作とかけ離れたものが非常に多く、犬夜叉とかごめを善としたいがために桔梗を分かりやすい悪に描写したのか、と疑いたくなるようなものばかりでした。

特に序盤から中盤。
原作18巻までのエピソードはそれが顕著で、ちょうどその頃に突然の監督交代劇があったり色々勘ぐりたくもなります。


さて、その池田成監督ですが・・・実は「高橋留美子原画全集 アニメ犬夜叉の世界」という原画集の中のインタビューで、桔梗について語られてました。

犬夜叉―高橋留美子原画全集 (少年サンデーグラフィック)犬夜叉―高橋留美子原画全集 (少年サンデーグラフィック)
(2001/01)
高橋 留美子

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そのインタビューの一部を抜粋させてもらいます。

「(略)中でも桔梗は完全ダークな世界を持ったキャラなので、桔梗のポジションが重要だと感じたところは多いんです。
ある意味では犬夜叉はヒーローであり、かごめは巻き込まれ型のヒロインであるわけなんですけど、桔梗に関しては「本当にやっていいの?」って位の怖さがあったもので、僕自身も挑戦する価値があると思いました。原作が進んでいく中、同じ時間を共に悩んで、携わって行きたいと思えるキャラなんですよね」

「高橋先生は「桔梗というキャラの情念を描きたい。一度死というものに出会って、次に生き返ったとき、今まで正義とか巫女とかいう型に嵌められていた精神や魂がはじけ飛んで、フラフラと感情のままに生きる姿を描きたい」とおっしゃっていたと聞きました。でも、現時点での作業では、僕自身に桔梗の行く末が見えていないので、桔梗の探求に時間がかかってます。高橋先生お手柔らかに・・・・・・という感じですね」

                                         「高橋留美子原画全集 アニメ犬夜叉の世界」/小学館 p136


・・・・桔梗というキャラクターに思い入れというか情熱を持ってくれているのがひしひし伝わってきます。

でも、



47-2.png
(C)高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ

※楽しく微笑んでいる場面ではありません。


その結果がコレですか。


原作の桔梗に「本当にやっていいの?」って位の怖さがあったとおっしゃってますが、アニメの桔梗(特に序盤~中盤にかけて)は怖いというより性悪・悪女の域に入ってるんですよね。
これが探求しつづけた結果なのかと・・・。

ちなみに原作の該当箇所に上の画像みたいな毒婦のような笑みは一切見られません。

いや、こうまではいかなくても一応はあったんですけどね。
奈落の城に単身乗り込んで、「お前に私は殺せない」と不敵な笑みを見せる場面は・・・ただそれは、犬夜叉と想いを確かめ合い、抱擁を交わした後のこと。
それもここまで女のいやらしさ全開ではありませんでした。原作18巻を読んでもらえれば分かると思います。


「原作を模倣するだけならアニメにする意味がない」


こんなことをおっしゃった監督(名前は失念)がいるらしいですが、自分も半分は同意です。
アニメにするなら制作会社、出版社、その他関連企業など大人の事情も絡んでくるだろうし、なにより原作者以外の人間が監督・脚本の指揮を執るのだから、多少の個性というか、オリジナル要素は出てきて当然だと思います。
なにより「アニメにする」という時点で、原作では描かれないコマの行間を補う作業が必要な訳で・・・どうしたって原作を完全に模倣するなんて無理なわけです。

そのうえで原作に引けを取らない素晴らしい作品ができた例もたくさんあります。
キャラクター達が立体的に動いて、それに声が吹き込まれて・・・って紙媒体じゃ不可能なことを実現してくれるのがアニメ。漫画じゃ見られなかったオリジナル要素も楽しみの一つでもある。

分かります。
分かるんですけどね・・・!

ただ、テロップで原作名を表記して放送する以上は原作を大事にしてほしいとも思うんです。
ストーリーにオリジナル展開が出るのは仕方がないかもしれないけど、でもせめて、キャラクターの根幹や原作の大切なエピソードを破壊するような真似はしないでほしかった・・・。

桔梗はレギュラーキャラの中でも登場回数が少ない分、登場した時には物語になにかしらの大きな展開が見られることが多いです。だからその数少ない登場シーンを改変すると、その後のストーリーやキャラの言動に大きな矛盾を抱えてしまうんです。

特に例の47話「奈落に残る鬼蜘蛛の心」
犬夜叉・かごめ・桔梗の三角関係が大きく進展し、一旦の決着を迎えたこの話で、あんな最悪の改変がされた日には・・・しかもその次の48話を一切の改変なしに進めるもんだから違和感が半端じゃありません。

個々のストーリーのツッコミ感想は、また改めて書いていきたいと思います。
ただ桔梗を「同じ時間を共に悩んで、携わって行きたいと思えるキャラ」と言っていた池田監督は、44話で監督を降板しています。
突然の降板劇に色んな情報が飛び交っていましたが、どれも憶測の域を出ていません。
(件の47話は後任の青木監督がメガホンを取っていたことになりますが、その頃にはもう脚本が出来ていた可能性も・・・これも憶測ですが)

池田監督には監督なりに桔梗というキャラクターを探求し、それをアニメで表現しようと苦心されたんでしょうが、結局それは見つかったんでしょうか。

ただ一つだけ言えるのは、アニメの桔梗と原作の桔梗は違う。
そして自分は高橋先生が描く桔梗が大好きだということです。

菱沼さんのデザインされた桔梗も、日高のり子さんのハスキーな声がマッチした桔梗も好きなんですが、やっぱり自分の中では完全な別物なんです。


img156.jpg 高橋留美子「犬夜叉」/小学館 18巻 p.84


この桔梗の微笑みを、アニメで観たかった・・・。





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