東日本大震災の復興支援企画として発表された「ヒーローズ・カムバック」の単行本が、4月30日に発売されました。


ヒーローズ・カムバック (ビッグ コミックス)ヒーローズ・カムバック (ビッグ コミックス)
(2013/04/30)
細野 不二彦、ゆうき まさみ 他

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「ギャラリー・フェイク」で有名な細野不二彦先生の呼びかけで始まったというこの企画。
小学館の各雑誌を代表する8人の漫画家さんが、それぞれ完全新作を描き下ろしています。
サンデーだけでも高橋留美子先生、藤田和日郎先生、椎名高志先生、荒川弘先生といった錚々たるメンバーが参加されています。

この単行本の必要最小限の経費を除く収益と印税は、全て東北で被災した子ども達・震災遺児達へ寄付されるそうです。つまり単行本を買うことで震災復興支援に協力できるわけなので、すでに本誌で読んでいても買わない理由はないですね。


高橋先生が書き下ろしたのは、もちろん「犬夜叉」でした。
〝犬夜叉は、私が初めて描いた、「少年漫画」のヒーローです(*1)と高橋先生が言っていたように、るーみっくのヒーローといえば犬夜叉なんですね。








内容ですが、本編最終回から半年後のお話です。

かごめが戦国時代で生きることを決めてから半年。
闘いの日々がうそのように平和に暮らしていたある日、犬夜叉と弥勒は妖怪退治の依頼を受ける。それはかつて桔梗が封印した根の首という妖怪だった。
人間の養分を吸い取る根の首は村人や野盗を殺害し、四魂の玉を狙って桔梗に瓜二つなかごめを襲撃する。根の首の記憶は50年前のまま止まり、桔梗が死んだことも四魂の玉がすでにこの世にないことも知らなかった。
果たして犬夜叉たちは、根の首を倒して村を守ることが出来るのか-----?
 と言った感じ。


最終回後にもかかわらず、1コマだけとはいえ桔梗が登場してくれたのは予想外で嬉しかったです。


img167.jpg 高橋留美子「犬夜叉特別編 あれから」/小学館 ヒーローズ・カムバック p.190


まぁストーリー自体が
「桔梗が遺した過去の因縁にケリをつけようぜ!」
みたいな感じなので、本人は回想でしか出ていないのに合計12回も名前を連呼されてました。

たった一話限りの復活ですが、十分楽しめました。
なにより最後の珊瑚のセリフ「帰ろうか。子ども達が待ってる」----何気ない一言だったけど、来る日も来る日も闘い続けていた彼らにようやく「帰る場所」が出来たことが表れていてとても良かったです。

殺生丸も何気にしっかりと溶け込んでましたね。
弥勒宅を棒立ちで守る姿を見た時は思わずは変な声が出ました。愛だなぁ・・・(主にりんへの)


ただひとつ気になったこと・・・犬夜叉とかごめが未だに桔梗のことで気まずくなるのはどうなんでしょう。
いや、犬夜叉が変に気を遣いすぎてるだけなんですけどね。

かごめの器のでかさをみくびっちゃいけません。
「めぞん一刻」の五代君じゃないけど、かごめは桔梗の犬夜叉への想い、犬夜叉の桔梗への想いも全てひっくるめて受け入れてると思います。自分の時代を捨ててまで犬夜叉と添い遂げると決めた覚悟、犬夜叉への信頼は半端じゃないですよ。女は強し。


最後は寄り添う犬夜叉とかごめの姿で締め。
これから先もずっと続いていくであろう日々の、ほんの一場面を切り取った番外編。最後のみんなの穏やかな表情に、本編は本当に大団円で終わったんだなぁ・・・と改めて思いました。


連載終了から5年。
ワイド版の刊行といい、「犬夜叉」の新しい展開にまだまだ期待していきたいと思います。




(*1)ワイド版犬夜叉 1巻/小学館 高橋留美子インタビュー【犬夜叉語り】 p.350



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